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星空保護区とは?星空を守る認定制度の解説と日本の保護区も紹介

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星空保護区について、あなたは知っていますか?

これは、星が見えにくくなる原因となる光害から夜空を守るための取り組みで、どんな地域なのか気になって調べている方も多いはずです。

星空保護区は世界的な基準にもとづき認定される仕組みですが、「何が基準なのか」と疑問を持つ人もいると思います。

夜空の暗さが失われていくのは、私たちの日常の光が積み重なった結果でもあります。

知らないままだと、大切な自然が静かに失われていく不安さえありますよね。


一方で、星空保護区の考え方を知ることで、夜空の価値や自然環境への理解が大きく広がっていきます。

この記事では、星空保護区が生まれた背景や認定の仕組み、日本と世界の地域の違いなどをわかりやすくまとめました。ぜひご覧ください。

星空保護区とは?仕組みと認定基準を徹底解説

星空保護区とは、人工の明かりによって星が見えにくくなる「光害」を防ぎ、夜空本来の暗さを守るために国際的に認定されるエリアのことです。

この制度を運営しているのは、現在「DarkSky International(旧・国際ダークスカイ協会)」と呼ばれる団体。

※以後「DarkSky International(旧・国際ダークスカイ協会)」→「ダークスカイ」と記載

世界各地の夜空を守るための科学的な基準づくりを担っています。

光害は都市化やLED照明の普及によって増加しており、星が見えなくなるだけでなく、生態系や人の睡眠リズムにも影響を与えるといわれているんですよ。

星空を守るだけじゃなくて、生物にも関係があるんだ。

そうなんです、「夜空の暗さそのものを保全する」という考え方が世界的に広がった要因の一つですね。


認定基準には、照明の設計や夜空の暗さの測定、地域での教育・啓発活動などが含まれ、複数の要素を総合的に評価する仕組みです。

たとえば、照明が空へ光を漏らさないよう設計されているか、適切な明るさや色温度になっているか、地域全体で光害への理解が進んでいるかといった点がチェックされます。

自治体や住民が協力して取り組める体制が整っていることも、認定の重要なポイントです。


ただし、星空保護区の魅力は「厳しい基準を満たすこと」そのものではありません。

実際に国内外の認定地域を見ると、夜空を守る理由や取り組み方は地域ごと異なり、その背景にはそれぞれの文化や環境があります。

観光資源として夜空を活かす地域もあれば、自然保護を中心に据えた地域もあるなど、多様なアプローチが存在しているんです。

星空保護区の目的と光害対策の基本

星空保護区の目的は、一言でいえば「夜空の暗さそのものを守ること」です。

夜空が明るくなりすぎる主な原因は人工光で、これを光害(こうがい)と呼びます。

都市部では街灯や看板の光が空へ漏れ、星がほとんど見えなくなることも珍しくありません。

こうした状況を改善するために、光の使い方を計画的に見直し、地域全体で夜空を保全する仕組みづくりをダークスカイでは進めています。


光害対策の基本は「必要な場所に、必要な量だけ光を使う」という考え方。

たとえば、照明の向きを下向きにして空へ光が漏れないようにしたり、LEDの色温度を抑えて青白い光の成分を減らしたりする方法があります。

深夜帯の明るさを控えめにするなど、時間帯に合わせた照明管理も重要なポイントです。

この対策が生態系への負担を軽減したり、生活リズムの乱れを抑える効果があるんだね。

環境全体を整える大切な役割を持っているといっても過言ではないですね。

認定の仕組みと旧・ IDA が設ける基準

星空保護区の認定は、ダークスカイが定めた科学的な基準にもとづいて行われます。

この団体は光害対策の国際的な中心的存在で、世界中の夜空を守るためのルールや評価手法を整備しています。

星空保護区 認定基準のチェックポイント
基準1

照明設計(ライトの使い方)

  • 光が空に漏れない器具を使っているか
  • 必要以上に明るすぎる照明になっていないか
  • 色温度が高すぎず、青白い光を抑えられているか
基準2

夜空の暗さの測定

  • 専用の機器などで暗さを継続的に測定しているか
  • 一定以上の暗さが維持されているか
  • データをもとに照明の見直しを行っているか
基準3

地域の教育・啓発活動

  • 住民向けに光害について説明する機会があるか
  • 学校やイベントで星空や環境の学びを実施しているか
  • 地域ぐるみで夜空を守る意識が共有されているか
基準4

自治体・住民の協力体制

  • 自治体の方針として光害対策が位置づけられているか
  • 観光・事業者も含めた協議の場があるか
  • 認定後も継続的に改善していく仕組みがあるか

明るさに関すること以外にも、地域の方々の協力が必要なんだね。

認定後も定期的な改善が求められ、自治体や観光関係者、住民との連携が欠かせないんです!

星空保護区が地域にもたらす効果と意義

星空保護区が地域にもたらす効果は、星がよく見える、生態系への負担を軽減、生活リズムの乱れを抑える効果くらい大事な役割があるんです。

✅新しい地域資源

地域の魅力が「夜空」という新しい資源で強化されること。

星空を目的に訪れる観光客が増え、地域独自のブランドとして認知される例もあります。

✅環境教育

星空を活用した環境教育が広がり、子どもから大人まで自然と向き合う機会が増えます。

デジタル社会な今だからこそ、環境教育は重要な点ですね。

✅光害対策

無駄な光を減らすことでエネルギー消費が抑えられ、環境負荷の軽減につながります。

さらに、夜間の景観が落ち着き、地域に静けさが戻るといった変化も見られます。

すごーい!こんなに沢山メリットがあるんだね。
だんだん、星空保護区に行ってみたくなってきた!

実は日本にも星空保護区があるんですよ。次の章で紹介しますね。

【星空保護区】日本にもある!全保護区を紹介

日本には、ダークスカイが定める国際基準を満たし、正式に「星空保護区」として認定された地域が現在4か所あります。

最初の認定から時間をかけて誕生したそれぞれの地域は、どれも独自の背景と取り組みを持ち、日本の“夜空を守る文化”を象徴する存在になっています。

星空の魅力を観光に活かす地域もあれば、環境教育を中心に取り組む地域、あるいは暮らしと自然を両立するために照明を調整してきた地域もあり、「夜空を守る理由」は本当にさまざまです。

日本の星空保護区は、ひとつひとつまったく違う特徴を持っているんです。

この章では、そんな背景を踏まえながら、日本で正式に認定されている4つの星空保護区をすべて紹介します。

読み進めると、「同じ星空保護区でも、地域ごとにこんなに違うのか」という多様性が、きっと自然に見えてくるはずです。

【沖縄県|西表石垣国立公園】星空観察の聖地としての特徴

西表石垣国立公園は、2018年に日本で初めて国際的な「ダークスカイ・パーク(星空保護区)」として認定されました。

西表石垣国立公園の星空は魅力は次のとおりです。

✅星空の美しさ

八重山諸島一帯には今も人工光の少ない環境が保たれていて、島々の夜空は都市部とはまったく別次元の暗さに包まれています。

条件が整えば、天の川が肉眼ではっきり帯状に見えるほど。この高い暗度が最大の特徴といえるでしょう。

✅生態系の保全

亜熱帯特有の自然環境を持つ西表島・石垣島周辺には、夜の暗闇を必要とする希少な動植物が数多く生息しています。

だからこそこの地域では、観光だけでなく生態系の保全という観点からも「光を使いすぎない文化」が自然に育まれてきました。

✅照明管理

街灯の角度を下向きに調整し、低色温度照明を導入し、夜間の不要な明かりを抑える、島民と行政が一体となって夜空の暗さを守る取り組みが続けられています。

こうした地道な積み重ねこそが、日本初の星空保護区認定へとつながりました。

低色温度照明って初めて聞いた!

電球色やろうそくの光のような、赤みがかった暖かみのある光で照らすライトなんですよ。地域の努力が感じられますね!

西表石垣国立公園は星空・自然・地域文化が一体となって守られている特別な夜空。

その「守られている暗さ」を体験するために、毎年多くの人が訪れる、まさに日本の星空保護を象徴する地域といえます。

📍アクセス情報
  • 📍住所: 沖縄県八重山郡竹富町古見
  • 🚗 アクセス:那覇空港 → 石垣島へ空路 → 西表島へ高速船(40〜50分)

【東京都|神津島】離島の自然が生む星空の魅力

神津島は、東京都に属しながら国際認定を受けた星空保護区のひとつとして知られる、非常に貴重な離島です。

東京に星空保護区があると聞いて、驚いた方も多いのではないでしょうか。そんな神津島の魅力は次のとおりです。

✅東京にある星空保護区

都心からは飛行機やフェリーでアクセス可能ですが、島に到着すると都会とはまったく異なる静けさと暗さが広がります。

周囲を海に囲まれた地形のため視界を遮る光源が少なく、夜になると満天の星が島全体を覆うように広がるんです。

✅光害対策に継続

神津島が高く評価されている理由のひとつが、地域全体で光害対策に継続的に取り組んでいる点。

街灯は必要最小限に抑えられ、照明は下向きに設置され、色温度も星空に配慮した控えめなものが採用されています。

こうした工夫が日常の暮らしのなかに自然に組み込まれているからこそ、都市近郊でありながら良質な暗夜環境が維持されているのです。

✅「学びの入口」として活用

星空観察会や自然解説、ワークショップなどが定期的に行われ、訪れる人が島の自然や環境について学べる機会が設けられているんですね。

星を見る体験そのものに、島の暮らしや自然の背景が重なっていく点が神津島ならではの魅力といえます。

都心から行けるなら私も行ってみようかな!

私はよく東京の離島は竹芝客船を利用していますよ。大型船に揺られながら、海を眺めるのまた楽しいですよ。

夜の海風と波音に包まれながら見上げる星空は、都会の喧騒を忘れさせ、静かな感動を与えてくれます。

東京都内でありながら、これほどまでに深い暗さを体験できる場所は極めて限られています。

📍アクセス情報
  • 📍住所:東京都 神津島村 全域
  • 🚗 アクセス:竹芝桟橋からフェリー / 調布飛行場から空路

【岡山県|井原市美星町】日本初の星空保護区としての取り組み

岡山県井原市美星町は、国内でも早期に光害防止条例を制定した地域として知られ、長年にわたって星空保護に取り組んできた町です。

1980年代後半から星空保護を本格的な地域政策として位置づけ、その継続的な取り組みが評価され、2021年に国際的な星空保護区として認定されました。

美星町の最大の特徴は、「生活と星空保護の両立」が制度としてしっかり定着している点にあります。そんな美星町の魅力は次のとおりです。

✅光害を減らす工夫

街灯の角度・明るさ・色温度を細かく規定した条例、低色温度照明の導入など、不要な夜間照明の抑制が認定の取り決めです。

こうした「光害を減らす工夫」が日々の暮らしの中に丁寧に組み込まれているんです。

✅活動が活発

さらに、天文台を中心とした観察会や教育活動も活発で、子どもから大人までが星空に親しみながら、夜空を守る意識を自然に育める環境が整っています。

自治体・住民・事業者が一体となった取り組みが、現在の安定した星空環境をしっかり支えています。

✅星を守る文化

美星町は、星空を観光資源として活用する以前から、「星を守る文化」を地域のアイデンティティとして育て続けてきました。

その結果、自然と星空保護区の選定された理由に関係していると思います。

もともと星空を保護しようとしている文化があったなんて素敵ですね。

光害防止条例制定から30周年を経てから、「国際的に星空保護区として認められた」これは歴史的にもかっこいいですね。

1989年11月に国内で初めて光害防止条例を制定して以降、日本における星空保護文化の原点のひとつといえる存在になったのです。

📍アクセス情報
  • 📍住所:岡山県 井原市美星町
  • 🚗 アクセス:山陽道「笠岡IC」「福山東IC」から車で約40〜60分

【福井県|大野市六呂師】環境教育と観光を両立する地域モデル

福井県大野市の六呂師エリアは、2023年8月に「アーバン・ナイトスカイプレイス」部門で国際認定を受け、日本国内で4例目の星空保護区となった地域です。

アジアで初めて「都市近郊で暗闇を保全する地域」として認められた、福井県大野市の六呂師の魅力は次のとおりです。

✅市街地に近い立地

市街地に比較的近い場所でありながら暗夜環境の保全に成功したモデルとして、アジアで初めて同区分で認定されたことが大きな特徴となっています。

六呂師は標高約500メートルの高原地帯に位置し、周囲に強い光源が少ないため、星の瞬きや天の川の広がりを立体的に感じられる環境が整っています。

✅全国星空継続観察

平成17年度に環境省が実施する「全国星空継続観察」(環境省・日本環境協会)で日本一星空がきれいと認定されています。

その自然条件の優秀さは客観的にも証明されているんです。

全国星空継続観察(ぜんこくほしぞらけいぞくかんさつ):環境省が1988年から一般市民の参加によって実施してきた、星空環境を調査する全国的な観測事業です。

肉眼や双眼鏡使用など誰にでもできる方法によって星空を観測し、参加者が光害や大気汚染などの環境問題への関心を持ってもらおうと始められた。(参照:Wikipedia)

✅照明改修事業

地域一体となって行われた大規模な照明改修事業でしょう。大学や企業と連携し、エリア内の約360基の屋外照明を光害対策仕様へ更新。

明るさ・角度・色温度を細かく調整し、自然環境に配慮した光環境を整備しました。

この徹底した姿勢が、星空保護区認定の決め手のひとつとなっています。

✅充実したプログラム

さらに六呂師では、星空観察に加えて、自然学習・地域体験・環境教育プログラムも充実しているのも魅力の一つです。

六呂師は努力の感じられる星空保護区ですね!

2023年8月21日に認定されていて、日本では最近の認定ですね。日本の他の3か所の星空保護区のいいとこどりって感じですね。

「観光」「教育」「環境保全」が一体となった、新しい星空保護区のモデルケースとして、国内外から注目を集めているのが六呂師なんです。

📍アクセス情報
  • 📍住所:福井県 大野市 六呂師
  • 🚗 アクセス:大野ICから車で約20〜30分

【星空保護区】世界の代表保護区と日本との違い

星空保護区の取り組みは、日本だけでなく世界各地にも広がっています。広大な自然環境や独自の文化を背景に、早くから光害対策を進めてきた地域も少なくありません。

これらの星空保護区は「暗い夜空を守る」という目的こそ同じですが、取り組みの背景や自然条件、照明への考え方は大きく異なり、それぞれがまったく違う姿を見せてくれるんです。

気候や地形、生態系が違えば、守るべき夜空の課題も変わってきますし、対策も地域ごとに最適化されていきます。

広大な砂漠に隣接する地域もあれば、氷点下の夜空が広がる国立公園もあり、日本のように生活圏と自然が近い場所とは、光との向き合い方もまた違ってきます。

ここでは、世界を代表する3つの星空保護区を厳選して紹介しながら、世界と日本で取り組みが異なる理由のヒントも交えつつ見ていきましょう。

【アメリカ|フラッグスタッフ】世界初の星空保護区が示す基準

フラッグスタッフは、世界で初めて光害対策条例を導入した光害対策の先駆者的都市です。

星空保護区という概念が生まれる前から、天文台を守るために「街全体で光を調整する文化」が根付いており、世界のモデルケースとして知られています。

そんなフラッグスタッフの魅力と特徴は次のとおりです。

✅光害対策の先進事例

フラッグスタッフの最大の特徴は、街そのものが星空保護の仕組みをもつ初の都市であること。

  • 光が上方向へ漏れない
  • 必要最低限の明るさ
  • 色温度を抑えてブルーライトを削減

    といったルールが、1950年代から段階的に導入されているんです。

この「街ぐるみの管理体制」は、自然と生活が近い日本の保護区とは異なる、アメリカならではのスケール感ある取り組みといえます。

✅抜群の観測条件

フラッグスタッフは標高が高く、乾燥した気候で晴天率も高いため、星の光がクリアに届きやすいのが特徴。

天文台が多数立地するのも、こうした好条件が背景にあるからです。

日本との違い🗾

  • 都市そのものを丸ごと管理する先進型
  • 乾燥+高地のため透明度が高い
  • 天文学文化が深く、星空保護が市民の誇り
  • 世界で初めて光害対策条例の導入

都市丸ごと管理しちゃうなんて、まさにアメリカン!

この大きな行動から、他国も光害対策というものに目を付けたのでしょうね。

📍アクセス情報
  • 📍住所:アリゾナ州
  • ✈ 日本から:ロサンゼルス経由でフェニックスへ → 車で約2時間半

【ニュージーランド|アオラキ・マッケンジー】自然保護と観光の融合

アオラキ・マッケンジーは、南半球屈指の星空観測地として知られ、「自然保護」と「観光の発展」を同時に叶えてきた地域です。

世界的にもバランスの取れた星空保護区として評価されています。魅力をポイントで整理すると次のとおりです。

✅観光と保全がセットの地域

アオラキ・マッケンジーの最大の特徴は、高度な光害対策というより、そもそも人工光が極めて少ない自然環境が残されている点にあります。

湖・山・草原が広がる盆地のため、視界が非常に広く、光が遮られることもありません。

南半球ならではの星座や、天の川の帯がくっきり見えるのも魅力です。

✅抜群の観測条件

観光業界・宿泊事業者・天文台が連携していて、

  • 照明のガイドライン遵守
  • 星空ツアーの質向上
  • 教育プログラムの実施
    を一体で進めています。

日本の保護区は地域住民主体の色が強いのに対し、アオラキは“観光との共創”が大きな特徴です。

✅ゴールドステータス

「ゴールドステータス」は、ダークスカイが認定する星空保護区のカテゴリーにおいて、最高位の認定基準を満たしていることを示すものです。

  • 教育と啓発活動
  • 最高品質の暗さ
  • 厳格な光害対策

この認定は、その場所が世界でも類を見ないほど貴重で美しい星空を保っていることの証です。

天文ファンや自然愛好家にとって究極の目的地となっているんです。

日本との違い🗾

  • 最初から観光との融合環境にあった保護区
  • 広大な自然の中で光害リスクが極めて小さい
  • 南半球独自の星空文化がある
  • 日本にはないゴールドステータス保持国

「政策を強化しました!」みたいな感じではなくて、自然環境を武器に観光に力を入れたわけでもなく、手つかずで自然のままの空が評価された。

なんか、かっこいい…

ニュージーランドの人たちは星空ツアーに興味もないし、ニュージーランドの人たちはこの星空を当然のことだと思っていたそうですよ。

📍アクセス情報
  • 📍住所:ニュージーランド南島
  • ✈ 日本から:日本 → クライストチャーチ → 車で約3時間
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【カナダ|ウッドバッファロー国立公園】星空を守る国際的取り組み

ウッドバッファロー国立公園は、世界最大級の星空保護区として知られ、自然を守るために暗さを守るという特異なスタイルをもつ地域です。

日本や他国のように「照明を調整する」以前に、人の活動が限られており、光害リスクが極端に低い点が世界的に評価されています。

魅力をポイントで整理すると次のとおりです。

✅圧倒的な規模と暗さ

公園の広さは東京都の15倍以上ほどの面積。都市部の光が届かず、自然の暗闇がほぼそのまま残されています。

氷点下の透き通る空気が、星の輝きを一層クリアに見せてくれます。

✅抜群の観測条件

この地域での「星空保護」は、照明管理よりも、

  • 野生生物の保全
  • 文化保護
  • 自然環境の保全
    が中心。

人間の活動より自然環境が主役という、ほかにはないスタイルです。

✅オーロラ

ウッドバッファロー国立公園はオーロラが観測できることもあります。

オーロラ鑑賞のベストシーズンは、一般的に11月から3月の冬季で、夜が長く空気が澄んでいるため観測率が高まります。 

しかし、天候が比較的安定しており、湖面に映り込む「逆さオーロラ」が見られる可能性がある8月下旬から10月頃の秋も、防寒具が少なくて済むため人気のシーズンです。  

日本との違い🗾

  • 人の居住地が少なく、光害リスクが非常に低い
  • 寒冷地で透明度が高い
  • 自然保護がメインで星空観察は副次的な位置づけ
  • オーロラの観測ができる

「自然を守るための政策が結果的に星空保護区に選ばれた」ってのは、やっぱりダークスカイの政策の本質的部分かもしれないね。

そうですね、その一石二鳥がいいですよね。

ちなみに、ウッドバッファロー国立公園の名前通り「バッファロー」など、様々な野生動物を守るための公園なんですよ。

📍アクセス情報
  • 📍場所:カナダ北部(アルバータ州・ノースウエスト準州)
  • ✈ 日本 → エドモントン → 車で約7〜9時間(自然保護区につきアクセスはやや困難)

星空保護区の重要ポイント!|まとめ

  • 星空保護区は、光害を減らして夜空の暗さを守るための国際認定エリア
  • 認定には照明設計や夜空の暗さの測定、教育・啓発、地域の協力体制など複数の基準がある
  • 日本には特徴の異なる4つの星空保護区があり、観光・教育・暮らしと結びついた取り組みが行われている
  • 世界の星空保護区は、都市全体での対策や広大な自然環境など、日本とは違う条件や背景で夜空を守っている
  • 暗い夜空を守ることは、星を見る楽しみだけでなく、生態系や私たちの生活環境を守ることにもつながっている

星空保護区は、夜空の暗さを大切な資源と考え、光の使い方を見直すための仕組みなんです。

照明のルールづくりや地域ぐるみの取り組みを通じて、星空だけでなく、生きものや人の健康にも良い環境を守ろうとしています。

日本と世界の事例を比べてみると、気候や文化が違っても、暗い夜空を残したいという願いは共通していることがわかります。

この記事をきっかけに、自分の暮らす場所の夜空と光との付き合い方にも、少し目を向けてみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただいたあなたに、実際に行って感じたことなども取り入れた日本全国の星空スポットを「ランキング形式」で記事のご紹介です!

星空保護区以外にも沢山星空が綺麗な場所はあります。
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